2015年07月08日

勝たなければならない?

女子サッカーに限らず、スポーツの国際大会のテレビ中継(特に地上波民放の)で、非常に気になる(と言うか、不愉快な)発言がある。

それは、「・・・勝たなければならない試合なのです・・・」とか「・・・勝利を義務づけられた一戦です・・」などというものである。
その言葉は、往々にして、異様に押し殺し、わざとらしく "ドスの効いた声" や、異常に高揚した "叫び声" で発せられるのだが、あまりにばかばかしく不愉快で、試合を観る楽しみが一挙に半減してしまう。
考えるまでもなく、一番「勝ちたい」「頂点に立ちたい」と思っているのは、選手やスタッフたち当事者であって、われわれ観客は、彼らに「勝って欲しい」「頂点に立って欲しい」と願いつつ、試合・大会を "楽しんで" いる(に過ぎない)からである。

スポーツは "殺し合い" ではない。現代世界が創り上げた大切な「文化」の一つであり、勝ったり負けたりするから「ゲーム」なのである。
いったい何を根拠に、誰に "なりかわって" 「勝たねばならない」「勝利が義務・・」などと脅しめいた口調で言うのだろうか。

北朝鮮やアフリカの独裁国の「代表」だったら、予想外の惨敗でもしようものなら、帰国後に「刑務所」が待っているというケースもあるだろう。また、南米のサッカーではオウンゴールなどした選手は命の危険もあると聞く。
「勝利が義務・・」などと力んでいるアナウンサーは、日本をそんな国の一つにしたいと考えているのだろうか。
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女子ワールドカップで-2


日本代表はアメリカに大敗して準優勝となった。

そのことをめぐって様々な言説が "乱れ飛んで" いる。

そのなかで、私が強烈な違和感を感じるのは、選手や関係スタッフではない人々の「悔しい」「惜しい」という言葉である。
試合(中継)を、真剣に、冷静に観ていたら、あの試合が文句なしの "完敗" であったこと、あの90分間においては両チームの実力に相当の開きがあったことは、誰の目にも明らかだからである。

決して、代表チームや選手を批判したり貶したりしているのではない。日本代表チームは、その実力を充分(以上に)発揮したと思うし、選手たちの努力、集中力、チームワークも本当に素晴らしいものであった。彼女たちのことを、心から誇りに思っている。

決勝トーナメントで上位に進出したチームのなかで、日本とイングランドの実力はほぼ互角であった。また、準決勝でアメリカに惜敗したドイツは、もし当っていれば相当厳しい相手であったと思う。そのドイツと熱戦を繰り広げたフランスも、ほぼ同等の実力であろう。
その中で、日本が「2位」になった(なれた)のは、実力を最高に発揮できたことと、クジ運に恵まれたことによる、という2つの事実を直視すべきである。
もしもアメリカと同じゾーンに入っていたら、早い段階で負けてしまった可能性が高いし、ドイツ、フランスと同じゾーンであっても、下手をすれば3位か4位になっていたかもしれない。
実力を最高に発揮できたことについては選手・スタッフを心から讃え、クジ運に恵まれたことについては神に感謝するべきなのである。

何を言いたいのかというと、現在の代表チームの実力からして、「準優勝」は称賛に値する最高の結果だった、ということである。
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2015年07月05日

女子ワールドカップで

 カナダで開かれている女子ワールドカップ2015大会。
 日本代表の守備的ミッドフィルダー「宇津木瑠美」選手が、FIFA のホームページで「日本チームの心臓」と紹介された。


http://www.fifa.com/womensworldcup/news/y=2015/m=7/news=utsugi-the-olympic-final-loss-motivates-japan-2660668.html


 The heart of という場合、そこには単なる「心臓」というだけでなく、全体をコントロールする「中心」あるいは「核心」という意味も込められている。その意味では、前大会における澤穂希と同等に評価されたと言っても良い。
 しかも長身の宇津木は、走るスピードでも身体をぶつけ合う競り合いでも、ヨーロッパの大柄な選手に全く負けないという点で日本選手としては特筆すべき存在なのである。
 日本に限らないのかも知れないが、報道で大きく取り上げられるのは「ゴール」という決定的な場面に直結するフォワードとゴールキーパーに偏りがちである。
 しかし、全て1点差で勝ち上がった決勝トーナメントの3試合を通じて、宇津木と右サイドバックの有吉の守備における貢献は実に際立っている。
 直近の2試合で、この2人がそれぞれ player of the match に選ばれたのは当然であるし、きちんと評価さていたことは本当に嬉しい。


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